|
What's フクシア
さまざまな書籍や図鑑などで調べた内容を自分なりにまとめたものです。(フクシアをはじめて知る方の参考に)
1.フクシアの系図、品種の数など
アカバナ科に属し、学名Fuchsia
hybrida。富士国際花園の資料によると、ドイツ人植物学者レオンハルト・フックス(L.Fuchs 1501〜1565)にちなんで名づけられたようです。原種は100余り存在、メキシコから南アメリカ、西インド諸島、そしてニュージーランドからオーストラリアに分布。ペルー・アンデスの山岳地帯の野生品種をもとに、ヨーロッパで園芸品種への改良がはじめられたとされています。
現在「フクシア」として身近に触れられるのは大部分が園芸品種であり、原種も含めて正確にどれくらいの品種数が地球上に存在するのか、情報を入手できませんでした。
ただ、手元にあるイギリス・ブリストル(Bristol)が本拠地のステュアート・ロックイヤー氏(Stuart
Lockyer)が経営するフクシア専門・種苗場(ナーサリー)の2001年版カタログを調べると、約300種類がリストアップされています。
さらに驚くのは、リストに品種が加えられた初年度の古いこと。メルマガNo.14号でも紹介している小さな可愛いらしいミクロフィラ(Microphylla)は1823年。フクシア・デンティキュラータ(F.Denticulata)に至っては1802年。さすがに1700年代は見つかりませんでしたが、さしずめ日本の菊に相当する歴史的愛好度の深さを感じます。
世界にはイギリス以外にも多くのフクシア種苗場(ナーサリー)があることを考えると、もう総品種数は把握しきれないほど多数としか表現できません。それほど人々を魅了している品種といえます。愛称は「女王様の耳飾り」。
2.フクシアのシルエット
フクシアはアカバナ科の花木です。よって、花の形や色よりも樹形によって分類されます。代表的なものをリストアップします。
1)トレイラータイプ:枝が垂れるタイプ
2)ブッシュタイプ: 枝が直立するタイプ
3)ラックス・ブッシュタイプ:枝がさまざまな方向に伸びるタイプ
4)ステイッフ・トレイラータイプ:這うように枝が伸びるタイプ
ちなみに花の形は、シングル(花弁が4枚)、セミダブル(半八重、花弁が5〜7枚)、ダブル(八重、花弁が8枚以上)と3種類に分かれます。
さまざまな写真で見る限り、花弁の色は白、ピンク、赤、紫、青の5色が基本。ふっくらとした形や細長いといった花のシルエット分類も組合わせると、実に膨大な品種が存在する事がわかります。
3.フクシアの育成
基本的に鉢植えに向くとされています。当ガーデンでも、気温や湿度の変化に応じて、置き場所をひんぱんに入れ替えるため、地植えにはしていません。日本の苗業者のサイトにも比較的育成は難しくないと書かれていますが、なかなかどうしてマメな管理が必要です。サントリー社が日本の風土にあうエンジェルス・イヤリングという品種を開発してから、一般の花屋店頭でも目にする機会が増えてきました。
当ガーデンでは温室を使っておりません。したがって冬は室内で越させたり、剪定した枝を、左の写真のように土に挿して株を増やすといった方法で育てています。
夏の高温多湿など、日本の風土はフクシアに適しているとはいえない中、太陽の動きに合わせてひんぱんに鉢を移動させるなど苦労は多いです。虫との戦いも忘れてはいけません。が、そのぶん花が咲きまくる姿を見るのは至福の極みと言えます。

一方で茶目っ気たっぷりに変わった寄せ植えにも挑戦しています。名づけて「和と洋の混合」。イギリスなどでは、日本の盆栽風にフクシアを仕立てる愛好家が多いですが、その発展的バージョンであります。
|